社員インタビューInterview

看護師/看護師Tさん

2019年中途入社

看護師Tさん

看護師

入職のきっかけは?

入職のきっかけは?

大学院での病棟勤務時代に末期の肺がんの患者さんに出会いました。

この患者さんはフレンドリーでお友達も多いようでしたが、病棟では面会の制限があるためいろいろな人が会いに来づらいという状況に満足がいかない様子でした。また、食事も病院食のため満足できず、好きなものを食べたいよ、最期くらいは家で過ごしたいよと言っていました。

このような状況の中、当時の主治医は患者さんに対し最期の時間をどこで過ごしたいかを聞く場面があり、患者さんは自宅で過ごしたいとおっしゃったので、主治医は自宅における療養をすすめました。

末期の肺がんの患者さんで医療依存度が高いので本当に自宅で大丈夫なのか私は心配でしたが、地域の在宅医療と訪問看護を利用することで自宅でも療養することが可能ということでした。

その患者さんは退院後もわざわざ私に連絡をくれました。

在宅医療で先生も来てくれるし、訪問看護ステーションから訪問看護師さんも来てくれるから安心だよ、好きなものも食べられているし、友達もいっぱい来てくれていると満足した様子でした。

私はそれを聞いてとても安心しましたし、うれしかったのを覚えています。

その患者さんは自宅へ戻られたあと1か月くらいで亡くなりました。

しかし患者さんが満足な様子を電話で聞いたり、家族の報告で本人が満足だった様子を聞くと、病院で医療を提供することだけが正解ではないのだと思いました。

高度な医療を提供するためには入院が必要になりますし、患者さんの自由度は大きく低下してしまいます。人生の最期においては患者さんがご自宅で満足いくような時間を過ごせることの大切さ、そしてそれをサポートできる医療の在り方もあるということに気づかされました。

このような経験から自宅での終末期の患者さんのケア「在宅ホスピスケア」に強みがあり、「在宅緩和ケア充実診療所」の認定も受けているききょう会で在宅医療(訪問診療)を学びたいと考え入職することになりました。
どんな仕事を行っていますか?

どんな仕事を行っていますか?

医師の訪問診療に同行し、診療の補助を行います。
バイタル測定や、採血、注射など各種処置の他、患者さんの家族からヒアリングを行ったり、訪問看護ステーションの看護師と連絡を取り合い患者さんの状況を評価し医師の診断に役立つように動いています。

当院では入院していたがんの患者さんが紹介されるというケースが多くあります。その場合、自宅で過ごしながらも疼痛の緩和を行うような医療(緩和ケア・ホスピスケア)を提供しています。

具体的には、飲み薬や貼り薬、急に痛みが強くなった時の頓服薬、皮下注射による点滴などを上手に使うことで苦痛なく穏やかに生活することを可能にします。

飲み薬や貼り薬では疼痛緩和の効果が低い場合、CADDポンプやシリンジポンプによる持続皮下注射を行ったり、麻薬では取り切れない苦痛を鎮静剤で緩和するような高度な緩和医療も提供しています。

また、ききょう会では独自の「緩和セット(座薬セット)」を準備し、すぐに駆けつけられる訪問看護ステーションの看護師がいつでも疼痛緩和処置を行えるようにしています。これは、患者さんのために痛みや苦しみをできるだけ早めに取り除くためであり、患者さん本人やご家族へのストレスを大きく抑えることに役立ちます。
今の仕事のやりがいは?

今の仕事のやりがいは?

1つのクリニックではなかなか難しい在宅ホスピスケアですが、地域の複数の事業所(訪問看護ステーション、薬局、居宅介護支援事業所など)が連携しあうことで高度なサービスを提供できています。

当院の医師や看護師だけでなく、外部の訪問看護ステーションの看護師やケアマネジャーなどとチームになって1人の患者さんの終末期を担うのは当院ならではのやりがいです。
1日の業務スケジュール例

1日の業務スケジュール例

午前の参考スケジュールです
1日の業務スケジュール例

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午前の参考スケジュールです

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